Amarosso~深い愛~の作り方♪
「さ、期末にむけた勉強をしますか」
麗華の頭の中が一気に現実に戻り、どんと沈んだのを見抜いて、怜士はくすりと口の端で笑った。
こうしてあげたバレンタインせんべいのお返しは、チョコレートだった。
「あ、うちはここのチョコレートショップばっかりなんだ」
「スペインのショップだから、そうだろうと思った」
「パパの実家が資本出資もしているみたいで」
店の名が白色でプリントしてある黒いリボンをほどく。
「ハイヒール?」
「アマゾン川のイメージらしいよ。
アマゾネスなんて、宮内らしいよな~」
くつくつと笑っている。