Amarosso~深い愛~の作り方♪
お礼の食事会に、麗華はホテルの高層階にある鉄板焼きのレストランを予約していた。
目の前でコックが牛肉や魚介を焼いてくれる。
相変わらず、食べ放題かと思う勢いで平らげていく。
「倒れるなよ」
「“負ぶえないぞ”でしょ。
わかってるって」
これではどっちが招待されたんだか。
嬉しそうに食べまくっている麗華の横顔を、薄く微笑して見つめる。
彼女に強い記憶を残していく方法。
避けている方法しか、やはり無いような気がした。
ほかに手段を考え、講じる時間が残されていない。
サロンに移って食後のコーヒーを飲みながら、怜士は口を開いた。
「やっぱりカテキョの代金、支払ってもらう」
「へ?」
一年以上前に話題になったことを、蒸し返す唐突さに麗華は瞬きをした。
更に怜士の続けた言葉に、思考が停止する。
「体で」
いたずらっぽく微笑している顔をまじまじと見つめる。