Amarosso~深い愛~の作り方♪

「って言うのは冗談っとか?」

「いや、本気。
 あれだけの労力、あっさりと捨てるの、バカだろ?」


やっぱり使えるカードは取っておいて正解だった。

こんな提案をする男に愛想をつかすだろう。

だとしても、彼女の記憶に大きく残せる。

挽回は後でいい。

麗華の顔が引き締まった。

睨むようにみつめる。


「OK。
 いいよ。
 今泉の体、好みだし」

「宮内も人のこと言えず、肉食だよなあ」


くつくつと笑って席を立った。


「ちょっと待ってて」


そのまま置き去りにされて、麗華は今の出来事をもう一度、頭の中で繰り返した。
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