Amarosso~深い愛~の作り方♪

車のナンバーで連絡がいったらしく、カウンター奥から支配人らしき男性が自動ドアへと向っていく。

ドアマンに車のドアを開けられて、慣れた様子で降りると、ドアマンに笑いかけた。


「宮内様」


麗華はドアマンに向けた笑顔を、そのまま移した。


「瀬戸内さん。
 今日はお友達と、普通に食べにきたの。
 構わないで」


先を制して、更ににっこりと笑いかける。

遠めに見ていた怜士はくすりと笑った。

ソファーに座ったまま、高みの見物をしている怜士に麗華は気が付いて、支配人たちに軽く会釈をして、歩
み寄った。


「よ!」

「よ」

「何、笑ってるの?」


腰に手を当てて、見下ろされる。


「いや、色々と大変だなと思って」

「そう?
 慣れの問題だよ」


あっけらかんとしてる。
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