Amarosso~深い愛~の作り方♪

「お母さまの目に適う服で来たら、そっちの方が浮きまくり。
 間違い無く、今泉と見合い、と思われるカッコだよ」

「そういうバージョンを見るのもいいかもな」

「はい?
 またバカにしていない?」

「してない。
 この間、メールで送ってくれた誕生日の写真。
 あのドレスも似合っていた」


怜士は立ち上がると、麗華の腰に腕を回して促す。

こういうエスコートの仕方が自然に出来るところが、驚きなんだけど。

麗華は思ったが口には出さなかった。

そして、さり気なく褒めているところもだ。

やはり佐和先生ぐらいの年上の女性と付き合うと、同年代の男子でもこうも違うものなのか。

また胸がムカムカしてきた。


「どうした?」


麗華が胸を拳で叩いているのに不審な顔をする。
< 73 / 273 >

この作品をシェア

pagetop