Amarosso~深い愛~の作り方♪
「お母さまの目に適う服で来たら、そっちの方が浮きまくり。
間違い無く、今泉と見合い、と思われるカッコだよ」
「そういうバージョンを見るのもいいかもな」
「はい?
またバカにしていない?」
「してない。
この間、メールで送ってくれた誕生日の写真。
あのドレスも似合っていた」
怜士は立ち上がると、麗華の腰に腕を回して促す。
こういうエスコートの仕方が自然に出来るところが、驚きなんだけど。
麗華は思ったが口には出さなかった。
そして、さり気なく褒めているところもだ。
やはり佐和先生ぐらいの年上の女性と付き合うと、同年代の男子でもこうも違うものなのか。
また胸がムカムカしてきた。
「どうした?」
麗華が胸を拳で叩いているのに不審な顔をする。