Amarosso~深い愛~の作り方♪
「今泉。
顔に似合わず結構がっつりいくよね」
「顔に似合わず?
一体、どういう系統?」
「女に奉仕させる系」
「宮内も顔に似合わず、妄想たくましい系」
不意にブザーのような音が鳴った。
怜士の顔が引き締まる。
いくつかの単語を登録しており、それが網羅された条件の事件が入ると、アラームが鳴る。
今月は2回目だ。
こんな頻度は無かった。
「株価が上がりました?」
「今日、市場は休みでしょ」
「じゃ、FX?」
「それも同じ」
スマホのロックを解除して、画面を開いた。
横から見えた麗華が嫌そうな声を出した。
「げ、英語」
「違う。
ドイツ語」