Amarosso~深い愛~の作り方♪
怜士は画面をスクロールさせざっと目を通した。
今までこんな頻度で殺されることは無かった。
誰かがあの地位を狙い、動きだしたのか。
それともあの男が、淘汰を始めたのか。
目立たぬよう、用心は重ねている。
間違ってもレースに巻き込まれないように。
そして、いざとなったら別の人生を歩く。
この場所を去り。
怜士は麗華に視線を移した。
ん?と問いかけるように見上げて来る。
叶うことなら、ずっとこの現実に。
「前、進んだぞ」
指で差すと、麗華は振り返り、慌てて前を追いかける。
「お待たせいたしました」
レストランの入り口で深々と頭を下げたのは、ロビーで会った支配人だった。
麗華のぐっと詰まった顔に、怜士はくすくすと笑う。
「構わないでって、言ったのにさ」
案内していく支配人の後ろをついて行きながら、ぶつぶつと文句を言っている。