Amarosso~深い愛~の作り方♪
性格も外見に似合わず、やや男前すぎる感がある。
小さい頃から、外見によるやっかみを避けるための手段として、身に付けてきたのか。
もっともそういう性格の方が、気兼ねなくていいという奴もいるだろう。
「人間、中身だろ」
「そうだね」
一瞬の沈黙後、麗華は投げやりな声で答えた。
「おかわりとってこよっと」
振り切るように席を立っていった。
逃げたな。
グラスに口をつけながら、上目づかいでちらりと後姿を見送る。
両手に山盛りにして戻ってくると、席に着いた麗華の視線を捉える。
「勉強。
可能な限りは手伝ってやるから、小学校の先生なれるように、頑張ったら?」
詰まったような表情をしてから、弾けるような笑顔になる。
「うん」
邪気のない子供の笑顔。
怜士は腕を伸ばして、ぐりぐりと麗華の頭をなでた。
「かわいい、かわいい」
「バカにしてるっ」