Amarosso~深い愛~の作り方♪
「ほら、甘いもの。
宮内がカリカリしている場合は、甘いものが足りない証拠だ」
そんなことはない、と言い返したかったが、色とりどりに並んでいるケーキに目を奪われた。
「ありがと」
語尾にハートがつきそうな可愛い声に、うっとりした顔。
大抵の女性は、ジュエリーを前にこういう顔をすると思うのだが。
「安上がり」
「なに?」
「いいえ」
「また悪口言ったね」
「感はいいんだよなー」
「感はって、どういう意味?
すべていいじゃないか。
この顔にこのスタイル。
何が悪い」
確かに。
微妙に麗華はそれに頼りすぎている気がする。
自分の頭が悪いとわかっているせいか。