Amarosso~深い愛~の作り方♪

「へえ。
 宮内の性格から、2番目は誰かのお嫁さんとか、平気で言いそうなのに」

「あ~、またバカにしている」

「いやいや、褒めてる」

「どこが」


くつくつといつも通り愉快そうに笑う。

それを見ながら、麗華は怜士にとって自分は恋愛対象外なんだろうなと思った。

カテキョ代を払うといった時には、体で払えとは言わないと言っていた。

さっきは条件反射でキスしそうになると言った。

両方とも心は無い。

でも友達の中では一番、心許してくれていると思う。


「落ち込むな。
 それはそれでいい夢だと思うぞ。
 次は、何をしたい?」


ぽんと頭に手を置いて、隣の機械をのぞきこんでいる。


「戦車を運転できるらしいぞ。
 宮内向きじゃない?」

「うわ、やる」


麗華は気分を切り替えた。
< 96 / 273 >

この作品をシェア

pagetop