Amarosso~深い愛~の作り方♪
集中しているのか頬の線がひきしまり、眼差しが鋭い。
いつも皮肉っぽい笑いを作るくちびるも引き結ばれている。
ちょっとキスしたかったかも。
不届きにも思って、自分の頭をガシガシとかいた。
「だめだ」
「はい?」
「ゲームオーバー」
いつのまにか終わっていた。
「おまえの運動神経には負けるな」
「うわ。
もう一回言って」
怜士はくすりと笑って、麗華の耳元に口を寄せた。
「お前の運動神経には負ける」
囁かれて、麗華はむふふと笑った。
「なんだか、感動」
「身体能力はすぐれているよな。
体育系大学に進んで、体育の先生とかなったら?」
「う~ん。
でも小学校の先生かな。
それは二番目にしておく」