Amarosso~深い愛~の作り方♪

集中しているのか頬の線がひきしまり、眼差しが鋭い。

いつも皮肉っぽい笑いを作るくちびるも引き結ばれている。

ちょっとキスしたかったかも。

不届きにも思って、自分の頭をガシガシとかいた。


「だめだ」

「はい?」

「ゲームオーバー」


いつのまにか終わっていた。


「おまえの運動神経には負けるな」

「うわ。
 もう一回言って」


怜士はくすりと笑って、麗華の耳元に口を寄せた。


「お前の運動神経には負ける」


囁かれて、麗華はむふふと笑った。


「なんだか、感動」

「身体能力はすぐれているよな。
 体育系大学に進んで、体育の先生とかなったら?」

「う~ん。
 でも小学校の先生かな。
 それは二番目にしておく」
< 95 / 273 >

この作品をシェア

pagetop