あたしに明日は来るのでしょうか。



たっちゃんから視線を外すと、隣の榊の席を見る。


......来てないし。


休みなのかな?



そう思って首を捻った瞬間だった。


バンッと教室の後ろ側のドアが乱暴に開かれた。


「たっちゃん、ごめん‼︎ 寝坊して遅れた‼︎」


そう言って、ドカドカ教室に入って来たのは、榊。



思わず顔が引きつる。



......何て格好してんの。


「おー。榊か、珍しいな。遅刻は気をつけろよー」


そう言って、健康観察の方じゃない、もう一つの黒いノートを開いて何かを書き込むたっちゃん。



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