あたしに明日は来るのでしょうか。
「ふーっ、危ねぇぇえ。朝起きたらよ、8時13分なんだぜ? まじビビったわ」
そう言って、隣の席に腰を下ろす榊。
「いや、そうだけどさ。その格好はさすがにヤバいでしょ」
着崩した制服を見ながら、呟く。
カッターシャツなんか、ネクタイ外してボタン2・3個開けてるし。
ズボンなんて、ベルトが外れてる。
「ヤバくねぇって。つーか走って来たからあちーんだよ」
そう言いながら、教科書でバタバタ風をおこす榊。
「......」
充分ヤバいとあたしは思うけど。
「つーかいつまでこっち見てんだよ。前向かねぇと、たっちゃん怒るぞ?」
「......はいはい」
そう言いながら前を向いてたっちゃんを見た瞬間、ピシャリと固まるあたし。