あたしに明日は来るのでしょうか。



「ふーっ、危ねぇぇえ。朝起きたらよ、8時13分なんだぜ? まじビビったわ」


そう言って、隣の席に腰を下ろす榊。


「いや、そうだけどさ。その格好はさすがにヤバいでしょ」


着崩した制服を見ながら、呟く。


カッターシャツなんか、ネクタイ外してボタン2・3個開けてるし。


ズボンなんて、ベルトが外れてる。



「ヤバくねぇって。つーか走って来たからあちーんだよ」


そう言いながら、教科書でバタバタ風をおこす榊。


「......」


充分ヤバいとあたしは思うけど。


「つーかいつまでこっち見てんだよ。前向かねぇと、たっちゃん怒るぞ?」


「......はいはい」


そう言いながら前を向いてたっちゃんを見た瞬間、ピシャリと固まるあたし。





< 158 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop