あたしに明日は来るのでしょうか。
「んなの、サボればいいだろ」
そう言って、立ち上がった榊の腕を咄嗟に掴む。
「ちょっと待って。言っとくけど、あたし達受験生だよ? 分かってる? 授業サボるってことはね......「あーはいはい。分かったよ」
喋り出すあたしを遮るようにしてそう言うと、めんどくさそうにその場に座り直した榊。
「て言うか、話があるなら別にここでもいいでしょ。あたし、動くのめんどくさいんだよね」
「......それはムリ。ここでお前に言うと、俺が何されるか分かんねぇ」
そう言いながら目を逸らして腕を組む榊に、首を捻る。
あたしが何かするって......
そんな重要な話なわけ?