あたしに明日は来るのでしょうか。



「んなの、サボればいいだろ」


そう言って、立ち上がった榊の腕を咄嗟に掴む。


「ちょっと待って。言っとくけど、あたし達受験生だよ? 分かってる? 授業サボるってことはね......「あーはいはい。分かったよ」


喋り出すあたしを遮るようにしてそう言うと、めんどくさそうにその場に座り直した榊。



「て言うか、話があるなら別にここでもいいでしょ。あたし、動くのめんどくさいんだよね」


「......それはムリ。ここでお前に言うと、俺が何されるか分かんねぇ」



そう言いながら目を逸らして腕を組む榊に、首を捻る。



あたしが何かするって......


そんな重要な話なわけ?



< 160 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop