あたしに明日は来るのでしょうか。



「ペチャクチャ仲良く話すのはいいけど、時と場合を考えろよ?」


そう言って、笑顔を浮かべた先生に、あたしは顔を引きつらせて頷く事しか出来なかった。



───......


「はーい。じゃ、これで朝のHR終わりまーす。授業には遅れないようにすることー」


そう言って、教室を出て行ったたっちゃん。



「ふぅ......」


先生を見送った後、目を瞑って息を吐く。


今日のたっちゃん、ちょっと怖かったな。


「あ。そう言えば...お前さ、今から時間あるか?」


ふと、隣から聞こえてきた榊の声に目を開けると、顔を向ける。



「今から?」


「そ」


「......もうすぐで授業始まっちゃうけど」


時計をチラッと見て、榊を見る。




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