あたしに明日は来るのでしょうか。



「今日さ、朝走って来てる時足捻ったんだよな。怪我した足で、サッカーなんて出来るわけねぇだろ?」


「......うん」


でも、これでいいわけ?


何か嘘ついてるように見えるけど。


「じゃ、決定だな」


そう言って、前を向き直した榊。


そんな榊を見て、


「あ......」

声が漏れる。


そんなあたしに気づいたのか、こちらを見て、不思議そうな顔をする榊。


「どした?」


危うく忘れるとこだった。


「アイス奢って」


笑顔でそう言ったあたしに対して、めんどくさそうな表情を浮かべる榊。




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