あたしに明日は来るのでしょうか。



前のドアから教室を出て、榊の隣に行こうと走り出した瞬間、



「あんた、榊にまで手出すってどれだけ男たらしなわけ?」




「え......?」


聞こえてきた声に、足を止めて振り返れば、亜真菜と陽架里がいて。


今の声は、亜真菜の声だったんだと気づく。


隣にいる陽架里に視線を向ければ、ゆっくりと口が動く。


その言葉を理解した瞬間、目の前が真っ暗になった。



「おい。お前何チンタラしてんだよ。おいてくぞ」


そんな榊の声が耳に届いたのと同時に我に返る。



「...ごめん、すぐ行く」


榊に返事をしながら、陽架里を見れば悲しげな表情をしていて。



...何でそんな表情してんの。



そんな思いを振り払うように視線を外すと、くるりと向きを変えて榊の背中を目指して走り出す。




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