あたしに明日は来るのでしょうか。

榊の隣に行くと、のっそり歩く。



頭の中では、さっきの陽架里の言葉がリピートしていて。




『薫......酷いね。私、もう、信じらんない』



あたしには、何でそう言ったのか分からなかった。



亜真菜も......



『あんた、榊にまで手出すって、どれだけ男たらしなわけ?』



......分かるわけないじゃん。



手出すって、あたしただ普通に話してるだけだし。



あーだこーだ言われる理由なんて、あたしには無いとしか言いようがない。



「なぁ、さっきからため息ついては考え込んで、お前また何かあったのか?」



ふと、隣から聞こえてきた声に顔を向けると、不思議そうな顔をしている榊と目が合う。