あたしに明日は来るのでしょうか。



「俺で悪かったな」


そう言って、そっぽを向く榊に首を捻る。


あたし何か言ったっけ...?



「薫、私ちょっとトイレ行ってくるね」


横から聞こえてきた声に顔を向ければ、陽架里が親指を立てながら立ち上がっていて。


「え、陽架里?」


状況が上手く掴めない。


だって、陽架里......お弁当食べる前にトイレ行ったでしょ?


それなのに行くの...?


そう言おうと口を開く前に、陽架里はそそくさと教室を出て行った。


そんな陽架里の行動に、口をポカンと開けたまま固まる。



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