こころ
クラブ
学年中に変なウワサを流したり、嫌がらせメールが一日に何十件もきた。
優くんにフられた話だったり、先生があたしのことを好きだと言ってるだの、とにかくうざかった。
でも木下に新しい彼女が出来てからは嫌がらせがなくなった。
でも新しい彼女は先輩で、何度か木下のことで呼び出された。
−夏休み−

ほぼ毎日あるクラブでのシカトなどが耐えきれなかった。

「死ね死ね死ね死ね死ね」

とかメールはくるし、お昼は一人で食べたりもした。

居たたまれなくて演奏会などは途中で帰ったこともある。
合奏の練習中に顧問にあてられてもみんなの目線が気になり緊張し、うまく吹けなくて家で泣いてた。
どんだけ頑張っても発揮できない。
小中のいろいろなことがあったせいか、今も人の目線が気になったり怖かったりしてしょうがない。
クラブを休みがちになってしまった。
顧問は毎日のように家にくる。もう嫌だった。
あたしはもうクラブが嫌いでしょうがなかった。
中二、最初で最後のコンサートを終えてクラブをやめた。
ただ後悔してるのは、クラをやめたこと。
あのまま続けてたら上手くなってたかもしれない。
でも大好きなクラをやめるよりもこの場から一刻も早く抜け出したいとしか考えられなかった。
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