こころ
先輩
夏休みも終わり、二学期。
学校に行くのが怖かった。
吹奏楽の人達に何を言われるかわからなかったから…。
くつばこで吹奏楽メンバーが睨み、文句を言うなか、ぐっとこらえて教室に入っていった。

一番しんどかったクラブはやめれた。
でも、学校はやめれないを。
おり場のない学校に毎日行く。
よくいってたな…
今考えたらすごいわ。

でもそんな中でも少し学校に行く楽しみができた。
好きな人ができたんだ。
ひとつ上の本田先輩。
かっこよくてスポーツ抜群で、生徒会にも入っている優秀な先輩だった。
週に数回すれちがうときがある。
しんどい中、ほんとにそれだけが楽しみだった。

バレイタインには初めて手作りのチョコを渡した。
もらってくれた。
でも特に何もなく、先輩は卒業してしまった。

先輩のことが好きだった間に、一つ下の小松くん登場。
アドを聞かれてメェルするようになった。
小松くんは前からあたしのことをねらっていたらしい。
一年のくせに顔立ちが整っていてキレイな目。
モテモテだった。
スポーツできるし勉強もできる。
そんな彼に一目惚れされた。
もちろん悪い気はしない。
でもあたしはその時先輩が好きだった。
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