こころ
二度目の転校
ここまできてるあたしに告白してきたバカがいた。
久々やったからびっくりした。
あたしのどこが好きなん?
って聞いてみた。
「顔」って即答された。
そう言えば今までの告白してきた人も顔しか見てなかった。
誰もあたし自身を見てくれない。
なんかさみしかった。


中3といえば受験。
あたしにとっては二回目だけど、やっぱりみんなにきてしまう。
受験のことを心配し、お母さんが転校を決めた。
「転校…」

確かにこんな学校もう嫌だったからうれしい。
でも転校なんかしてもな…。
そんなこと言ってるヒマもなく、一ヶ月後にはいとこの隣の家に引っ越すことになった。
別れがさみしい友達なんていない。
残りの一ヶ月間は頑張って学校に行った。
小松くんとは最後に会うこともできなかった。


また、夏休みに引っ越しをした。

夏休みに色々な事を考えてた。
「またいじめられるんちゃうか。友達なんかできひんわ。学校こわい…」そんなことばっかり考えてた。

そうそう、あたしは中3の頃から精神科と心療内科に通っていた。
人の目を気にして行かなくなっていた。
でも、転校してからは近くの病院にちゃんと通うようになった。
ものすごく症状がでてきたからだ…
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