こころ
プチ不登校
−中学三年−
今度こそ一緒にいる子を見つけなきゃと焦る。
あまりしゃべったことのない子と一緒にいるようになったが、二週間くらいで別の子のところにいってしまった。
泣いてすがりついて一緒にいてもらった子にもすぐに離れられてしまった。
一緒にいても何故か言葉がなかなか出てこない。
あたしといてもおもしろくないんだろう。
クラス替え一ヶ月で二回もこんなことがあると、自分を全否定されてるみたいにしか思えなかった。
「なんであたしはあかんねやろう…自分ばっかりなんで？がんばってるのにもういやや。何も悪いことしてへんのに…」
もうしゃべれる人はほとんどいなかった。
今まであたしはモテてかたけど、もうここまできたらさすがに男子もしゃべりかけてこなくなった。
女の方が強いから。
でも一人、めがねをかけた真面目っ子も浮いていた。
その子に少ししゃべりかけてみることにした。
でも学校やクラスは最悪で、部屋に居り場がない。
修学旅行。
そんなもの行けるわけがない。
あたしは一ヶ月くらい学校に行かなくなった。
その時は家に閉じこもり、拒食になって体重が激減した。
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表紙・目次

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