こころ
不良
この学校には不良グループがいた。
ちょっと怖かった。
よく絡まれたし、びくびくした。

でも男グループの中のリーダー的存在の人に告白された。
さわいでた同学年の男たちがいっせいに静かになったのにはあっけにとられた。
それより告白はかなりびっくりした。
テスト前もあって、返事はすぐにできなかったけど、不良とのギャップと毎日メールしてくる彼にだんだん惚れていった。

この時わかったのは、自分は好きと言われると気になってしまうタイプだと言うこと。

でも、つき合えるわけがない。
私は病気。
男性恐怖症なのか、男子の場合特にふるえがとまらず前も向けなかった。

それから不良グループの女たちともつるまなければならない。

問題はこの二つ。
つき合えるわけがない。

好きなのにつき合えない。

自分に腹が立つ。というかショックだ。
どうしようもない想いでいっぱいだった。

うかうかしてる時間もなかったんだ。

あたしは熱を出して入院。
学校は三週間くらい休んだ。
一回休んだら行けなくなってしまった。
あやうく不登校まっしぐらになるところだった。

すごい重い気持ちで学校に行ってみると、例の男は彼女ができていた。
< 17 / 37 >

この作品をシェア

pagetop