こころ
中学卒業
ウワサがいろいろな女たちにもまわったらしく、暴言を吐かれるようになった。
もちろん彼女にも睨まれる。
好きな人には彼女ができた、不良たちからは暴言を吐かれたりする、クラスでも居り場がない。
意地悪な子もいた。
どんだけたっても仲いい子はできない。
勉強もしなくちゃいけない。
もうあたしはいっぱいいっぱいで症状は悪くなるばかり。

「もういやや」
こんな言葉を何十回自分の中に押し殺しただろう。
かなりまいっていた。
学校もあんまり行けず(行ってもトイレにこもってたり)勉強もできずで、行ける高校はほとんどないと言われた。
でも、なんとか近くの高校に合格することができた。

卒業式、みんなは泣いたり別れを惜しんだりしてる。
ばかみたい。
式がおわるとあたしは一人で帰った。

人間なんか大嫌い。
この世も大嫌い。
自分も大嫌い。
ばかばかしい。

あたしはいつまで生きなければならないんだろう。

ぼーっと、空を見上げて考える。
< 18 / 37 >

この作品をシェア

pagetop