こころ
単位制
単位制の学校にいとこと入った。
いとこを通じて仁奈とえみと出会った。
仁奈はジャニーズが好きだったので一緒にコンサートに行くようになった。

仁奈の彼氏に男を紹介してもらうことになった。

いろいろあった上にやっぱり学校でも病気の症状が出てしまう。
寂しさと辛さをぶつける場所がほしかった。
とりあえず一人はいやだ。

仁奈に紹介してもらった人とは相手の勉強の合間にメールをしたりしてた。
メールし始めた頃、知らないアドレスからメールがきた。
でもすぐに辰士だとわかった。

〔moukoinanteiranaiyo〕

こんなあほみたいなアドレスわかりやすすぎる。笑

でもケンカした麻姫に何の用なのか。

受信《文化祭きた?》

はい?!行ってないっつーの。

《行ってない》送信

受信《麻姫に似た人見てん!!びっくりしたぁ〜》

…意味がわからん。なんやこいつ。

《あそう。それだけ?》送信

受信《うん♪ほなねー》

はぁぁ?…やっぱり変なやつ。


麻姫の病気はひどくなるばかり。
朝はなかなか起きられない。
叫びながら起こされて学校に出向かう。
学校は長くて四時間。短くて一時間。
でも麻姫にとっては教室に座ってる自体が苦痛だった ふるえたり、汗かいたり、心臓がばくばくなって落ち着かない。
薬のせいで眠気とも戦わなければならない。

この病気は安らぎをくれる時間なんてほとんどない。


12月20日
この日は麻姫の16歳の誕生日だった。
フライングで一番に誕生日メールをくれたのは…辰士だった。
覚えてたんや。
素直にうれしかった。

メールしてた人とルミナリエに行くはずだったのに。ドタキャンされた。
ありえない。
家でわんわんないてた。

少し落ち着いた。そんな時、辰士しか浮かばなかった。
メールをしてみると、代わりに祝ったるよと言ってくれた。
麻姫は化粧をし直してひょんなことから辰士とルミナリエに行くことになった。
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