こころ
自殺
聖ちゃんに
「好きな人ができた」
と言われたときにはもう泣きじゃくった。
意味がわからなかった。
これが麻姫の「依存」の始まりだったんだろう。

そして、相談した朱美とはケンカをしてしまい、音信不通になった。

恋をしてたのか依存してたのかわからない聖ちゃんには冷たく突き放され、ゆいつの親友だった朱美とはケンカになってしまい、もう最悪だった。

もう何もかも嫌で、なにもかも失ってしまったような気がした。

麻姫はその夜、親に遺書を書き、手首を切って放置して眠りについた。

朝、お母さんの慌てふためく声で目がさめた。

あれ、生きてるん…?

びっくりした。
そして絶望的だった。

でもお母さんはすごい怒って、その日から一緒に寝ることになった。

そんな、手首を切っただけで死ねるわけがない。

これがリストカットの初潮だったのかもしれない。


目の前は真っ暗。

心は死んでるのに生命は生き続ける。

これから先それをどんだけ思い知らされることになるか…
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