あいつと最後の恋愛・・・できますか
敏則の仕事の出来に驚いた。海外で相当頑張ってきたのがわかった。

どうしてうちの社に入ったんだろう・・・

そんなことを考えながら、敏則に色々説明していた。

「玲・・・この会社やっぱ選んで正解だったよ」

「よくわかんないわ・・どういう意味?」

「仕事は面白いし・・・何て言ってもお前がいるから」耳元でこっそり言ってきた。

パソコンの打つ手が止まってしまった。

その一言に驚いたが、深呼吸して言い返した。

「仕事を褒めてくれるのはありがたいけど・・・私がいても、何も楽しくないよ。
それに・・・私は聡だけの女。誰も眼中にないし、敏則・・・あんたは、ただの・・・
バカいとこだから」

「言ってくれるね・・玲ちゃん」

「何度でも言うわよ・・敏則ちゃん」

「やっぱ玲には・・・かなわないな」

「何が」

「好きな男のことを堂々と言うから」

「そうよ。私はそんな女よ」

「あーなんでもっと早く玲に告っておけばよかった」

「おあいにくさま・・眼中にも入らないから」

「・・・そっか」

プリントアウトした書類を丸めてポンと頭を叩かれた。

「2歳年上のお兄ちゃんがよく見えないか?」

「見えない」

「そっか・・・ありがとな」苦笑いして席に戻っていった。

二人の会話している所を聡が見ていたことが気づいていなかった。
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