あいつと最後の恋愛・・・できますか
エプロンを着けたまま玄関を開けると、

「ただいま」少し驚いた顔で入ってきた。

「お帰り」笑って迎えた。

「玲が迎えてくれたらこんな感じなんだな」

「よくみんながいうあれ言ってみようか?」

「は?何だ?」

「あなた・・ごはんにする?お風呂にする?それとも・・・」

自分で言いながら最後は笑ってしまった。

「聡ごめん!やっぱり無理!」笑いが止まらなくなってしまった。

聡がそれを見て、私の腰を抱きよせてぐっと引きよせた。

「え?どうしたの?」

「じゃ・・先に玲を食べる」甘い声で耳元で囁いた。

その声に反応して一気に顔が熱くなった。

聡も笑いだし、「冗談だよ。とりあえずは着替えたい」と言って離れてくれた。

聡のいきなりの行動にドキドキして胸が痛い。

冗談のつもりだったけど、聡の言葉にあんな風になるなんて・・・

本気出されたら私身が持たない・・・

聡のことになると最近心の余裕がないような気がした。


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