あいつと最後の恋愛・・・できますか
お風呂に入っている間に食事の用意をしていると

聡のスマホが鳴った。

見たことない携帯番号だった。

暫く鳴って切れた。

タオルで頭を拭きながら出てきた。

「玲、ビール」

「はーい。聡、携帯鳴ってたよ」

スマホと手に取り着歴を見て掛けた。

「もしもし・・」

ビールを持っていくと相手の声が女性とわかってしまった。

きっと知り合いだろう・・気にもすることないか。

食事の用意ができたので座って待っていたが、聡の会話が終わらない。

「ああ・・だから・・・終わった・・で・・」

何か私に気をつかっているような会話をしているような・・・

沙織の一件が頭によぎった。

まさか・・・・・元カノ・・・

「もう切るぞ・・今、彼女の家だから」

その答えに私の存在を言っても大丈夫なんだと思った。

「じゃ」電話を切った。

「玲。ごめんな」

「いいの。それより、私のこと言ってもいいの?今の人に」

「ああ・・」

今の一言でなんとなく誰と聞けなくなってしまった。

「じゃ食べよっか」

「「いただきます」」

食事が始まった。

また携帯が鳴った。

見るとまた知らない番号だった。

「出ないの?」

「ほっとけ」

暫く鳴って切れた。

気になる電話番号・・・・いったい誰だろう・・・
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