あいつと最後の恋愛・・・できますか
「夜分遅くにもうしわけありません」と両親に挨拶をした。

「ねーちゃん・・・」拓弥は呆れた顔をしていた。

「拓弥。ごめんな心配かけて。桜ちゃんもごめんな」

「あら、上がってもらったら?」

「すいません。もう遅いので、今夜は失礼します。また伺いますので・・玲、帰るぞ」

「なんで来るわけ?」

「ここだと思ったから」

「父さん、母さんじゃ聡と帰るわ」

「気をつけて・・・」家族に見送られた。

仕方なく黙って聡の車に乗った。

「俺の家でいいか?」

「嫌。私は家に帰る。悪いけど、今は話したくないから」

「理香のことか・・・」

「拓弥に聞いたから」

「え?」

「会ったこと」

「そっか・・・でも俺は理香とは・・・」

「今は話したくない」

暫くして聡のマンションに着いた。

「ねぇ何でここなの?」

「ちゃんと話がしたい。だから無理やり連れてきた」

「勝手なやつ・・・」

「何とでも言えよ」

静まりかけた苛立ちが聡のせいで湧き上がってきた。

「わかった・・・納得のいく説明してもらうわ」

「ああ」

車を降りて部屋へ向かった。






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