あいつと最後の恋愛・・・できますか
変化
次の日、美紀子さんからのメールが仕事前に入った。

玲、昨日はお疲れ。それと・・・この仕返しはまたするからね。

あれから話をしたわ。暫く時間はかかるけど、もう一度やり直すから

ありがとね・・・

「聡、美紀子さんやり直すって」

「良かったな」

「じゃ・・行きますか」

「ああ」

二人で出勤していると、敏則からのメールが入った。

玲、緊急会議。聡と会議室。よろしく

「出た。敏則」

「ん?何て?」

「緊急会議」

「・・了解」

会社に着き、急いで会議室へ向かった。

会議室には、敏則と部長、美紀子さんが座っていた。

「おはようございます。要件っていうのは・・・」

「水島・・・来週から暫くニューヨークに行ってくれ」

「わかりました」

「部長・・・どういうことですか?」

「玲、お前が日本で責任者。聡がニューヨークで俺の補佐」

「え?別の人じゃ・・」

「あ・・あいつ体調崩して入院」

「でも何で聡が・・・」

「仕事ができるからだよ」

「玲ちゃん急ですまん」課長が謝ってきた。

「ごめんな玲」

「仕事でしょ。いってらっしゃい聡」

「ああ」

「で、いつ海外へ?」

「来週。だから、玲いっぱい聡に甘えとけよ」

「敏則・・・今仕事中」

「玲ちゃん、甘えとけよ~寂しくなるぞ~いっぱい愛情もらっとけ~」

「課長まで・・・」

「昨日の仕返しだよ玲ちゃん」とやさしく笑った顔だけど、少しどや顔だった。
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