あいつと最後の恋愛・・・できますか
「何でそんなに急ぐの?何かあるの?」

黙っていた誠也さんが口を開いた。

「実は・・父が検査に引っ掛かって・・・」

「え・・・」

「今死ぬっていう病気じゃない。でも手術は早くしないといけない。
だから薫子さんが急いだってことなんだ」

「聡、私の家族には言ってないよね」

「すまん・・今は俺達しか知らないことなんだ。
それにまだ公に言えないことなんだ。何処かで情報が流れるとまずいんだ」

確かに、水島の会長が倒れたなんて情報が入ったら、会社も大変なことになる

「・・・わかりました。聡、やりましょう。
お父様にも元気なうちに見てもらわないと」

「・・・玲」

「玲さん・・すいません。我が家の勝手で・・・」

「いいえ。いいんです。それより、忙しくなりますね」

「そうね。式の日取りなんだけど・・・12月30日でいいかしら?」

「え!もう日取り決まっているんですか!」

「そうなの・・知り合いのホテル抑えたの」

「って言うことは・・・後はうちの家族に連絡ですね・・・」

「そうなんだ。でもまだ言わないでほしい」

「・・・わかった。ギリギリのほうがいいなら聡の帰国の時でいいかしら?」

「それで頼む」

「ほんとゆっくりするはずだったでしょ。ごめんなさいね」

「いいえ。今日お話できてよかったです。兄弟で話をする時間もできて・・・」

「それじゃ・・聡、元気でな」

「じゃ12月に・・・」

「れいちゃんばいばーい」

「じゃあね。また来てね」

玄関まで見送った。

慌ただしく私達の入籍と結婚とが決まった。
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