あいつと最後の恋愛・・・できますか
人が多くて向かい会うようにドア付近に立った。

「さっきはすいません。咄嗟に」

「助かったよ。ありがとうね」

電車が揺れ体が押され泉田君の胸にもたれてしまった。

「ごめんなさい・・」

「いいですよ。そのままで」

人が多くて体勢が変えられず降りる駅までそのまま動けなかった。

恋人同士ならいいもの他人同志で取るような姿勢ではなかった。

「ごめんね・・」

「大丈夫ですよ・・・」と耳元でそっと話てきた。

次の駅に止まる直前に耳元で私の名前を呼んだ。

「何?」と顔を上げるとやさしく笑う泉田君が言った。

「このまま玲さんを奪っていいですか?」

「え・・・・・」

その言葉に驚いて目が見開き、その後何も言えなかった。

ドアが開きと同時に離れようとしたが、彼が体勢を変えて

私がドアを背に立ち彼が私を庇うように立った。

さっきより距離が近づいた・・・

降りる駅まで後少し・・・この状態に耐えられず顔を下に向けた。

「泉田君・・」下を向きながら言った。

「何でしょう・・」

「そんなこと言わないで」

「じゃ・・どうしましょう?」

「え?」

「俺の気持ち・・・」

「それには答えることはできないから・・」

降りる駅が近づいてきたのか電車の速度が落ちてきた。

ホームに止まり扉が開いた瞬間、何も言わずに先に降りて改札に向かった。
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