あいつと最後の恋愛・・・できますか
言われた言葉にドキドキ感が押し寄せてくる・・・

暫く聡の肩にもたれたまま動けなくなってしまった・・・

顔を見ることもできない・・・落ち着け私・・・心の中で唱えた。

「玲・・大丈夫か?」心配そうに覗きこんできた。

「大丈夫・・こっちで飲み直そう」と立ち上がりテーブルまで行き、

グラスとワインをソファーのテーブルに移動させた。

「こっちの方がゆっくり飲めるね・・」

「今夜はまだ長いぞ・・」

「そうよね・・ゆっくり飲もう」グラスに口を付けた。

あまりにも部屋が静かだったので、音楽をかけてくれた。

スローなBGMを聞きながら、ゆっくり飲み続けた。

さっきに比べて少し酔いが冷めてきた。

「聡、落ち着いてきた・・もう大丈夫だから」

「俺は全く大丈夫だ」

2本目のワインが空いた。続いて、3本目のワインの栓を開けた。

「俺達ってよく飲むな」

「底なしだもんね」

「これで今夜はやめような」

「そうだね。明日もあるし・・・」

お互いのグラスに注ぎ乾杯をした。

いつもなら平気なお酒の量なのに、さっき復活したはずなのに・・

なぜかまたふわふわしてきた。体調が悪いのかな?

聡の声がいつもより心地よく聞こえる。

やっぱり今日の私・・変だ・・聡にやられてしまってる・・・

聡にもたれながらワインを一口飲んだ。
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