JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
「違うよ。あれ、俺の本気。最後、気合い入れすぎて失敗したんだよ。わざと負けるのは、俺は好きじゃないし、口では言ってたけど、本気だったんだ」
目を閉じたまま、そう言った倉坂さんに、私はまた惚れ直した。
サラリーマンは、そういうのが当たり前なのかと思ってた。
でも、倉坂さんは全力だったんだね。
「そっか。ますます、惚れ直しちゃう」
え?
え?
私、何言ってんのぉぉ??
「相沢?」
目を開けた倉坂さんと、目が合う。
「いえ、違います。なんて言うか、その・・・・・・まぁ、あの」
どうしよう。
告白しちゃったようなもんじゃない??