JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
信じているはずなのに、変な妄想ばかりしてしまう。
あのままホテルへ行ったんじゃない?
とか、どこかでキスしてるんじゃない?とか。
私は、その場にいることが辛くて辛くて、逃げ出してしまった。
人がいない場所を探したけど、どこに行っても会社の誰かがいて、館内をぐるぐる歩き続けた。
自然と向かってしまったのは、さっき倉坂さんと久しぶりに話せたお風呂の近くの自動販売機だった。
ジーーーという電子音が響く。
遠くから聞こえる社員の誰かの話し声。
倉坂さん、どこで何をしてるの?
ゆめちゃんと何を話してるの?
ここで、見せてくれたあの顔・・・・・・
嘘じゃない。
やっぱり、信じなきゃ。
絶対に戻ってくる。
私は壁にかかっている時計を見た。
約束の時間をもう10分も過ぎていた。
だめかもしれないけど、正面玄関へ行ってみよう。
と勢い良く振り返った時だった。
ガシっと肩を抱かれた。