JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】
アイスジンジャーティーというお洒落な飲み物を頼む真佐。
真似をして、似合わぬ飲み物を口にしてみる。
「美味し~!」
「サッパリだね」
誰と飲むか、誰と来るか、それって本当に大事だなって思う。
真佐と一緒にいるこのカフェは、壮志さんと来たカフェと別の店のように感じる。
「で、倉坂さん、上手だった?」
ニヤリと笑う真佐は、一体何の話をしているんだろう。
「何が?」
「何、純情ぶってんの?エッチに決まってんでしょ」
一瞬の沈黙ののち、
私が真実を伝えると、真顔の真佐が私を見つめる。
「本気で?いい歳した男女が付き合ってんのに、キスしかしてないの?それ、おかしいよ」
「そうかな。そうかもしれないけど、今はキスでいい気がする」
「何それ。気持ち悪い!!大丈夫?倉坂さん」
壮志さんに出会う前なら、私もそう思ったかもしれない。