JUICY KISS ~あなたの唇独り占め~【番外編追加】

「菜々子、お前の気持ちはよくわかった。覚悟してろよ」

ぼーっとしている私。
ニヤリと笑った旦那様は、コーヒーの匂いの息を私に吹きかける。

「何?」

「菜々子がこの店に俺を誘った理由だよ。ふふ」


そう言って壮志さんはおでこに下りてくる自分の髪をかきあげた。

少し髪を伸ばした壮志さんは、またかっこいい。

バスケの時は、前髪を留めるゴムみたいなのを巻いてて、それもまたかっこいい。

結婚してから、毎日一緒にいるんだけど、飽きることなく、私は恋をしている。

でもね、ちょっと不安になるんだ。

私って、至ってフツーな女なんだもん。
壮志さんがどんどん私を好きになってくれるってことはあるのかなって。
今がピークで、どんどん飽きていくんじゃないの?って。

料理も下手だし、片付けも苦手。



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