きっともう大丈夫

想定外の告白

到着した場所は居酒屋だった。
店に入ると大将の
「いらっしゃいー。っておー明良か」
どうやら鈴木君の行きつけの店らしい。
「大将わり~、今日車置いてっていい?」
大将はわかってるって顔でOKしてくれた。
カウンター席に座ると「ビール飲めるよね」と
確認するかのように聞いてきた。
黙って頷くと、いつもの様にニヤリと笑い、
「大将!生中2つとつまみは適当でよろしく」

生中2つを受け取る
「とりあえず、お疲れ~」
「お疲れさまです」乾杯して一気に飲んだ。
あー仕事の後の1杯はたまらん!顔までほころんでしまう。
すると横で笑ってる人が約1名
「・・・お前ってすっげーうまそうに飲むんだな。」
「バ・・馬鹿にしてるんですか?!」
どうもこの人といるとこんな会話ばかりになってしまう。
「馬鹿になんかしてねぇよ。むしろ気分がいいわ。」
いつも怒られ、けなされてばかりだからたまにやさしく言われると
ドキッとしてしまう。ってか私ってもしかしてM?
いかんいかん!私は残りのビールを飲み干すと「大将お代り」と
生中をオーダーした。
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