きっともう大丈夫
沙希が家を出たのは翌日だった。
やっぱり沙希は俺の思ってた通りの事を言った
「子どもには・・・子どもには罪はないのよ。私たちの身勝手な我儘で
授かった命をないものになんてできやしないのよ!
あなたには・・・この責任を背負わなきゃ
いけないの。子どもには母親も父親も必要なのよ。
菜々美とよく今後の事を話し合って・・・・」
本当に沙希らしいよ。
まだ涙があふれでる。
「さわらないで・・・・か」
あれは正直こたえた・・・
あんなに愛し合っていたのに俺はもうこの手で
沙希に触れることが出来ないんだ・・・・
「沙希・・・・・ごめん・・・沙希・・・」

その後、詩織を通して離婚の手続きをし
俺は愛してもいない女と、何の罪もない子どものために
再婚と言う大きな責任を背負うのだった。

そしてもう2度と沙希に触れることはなかった。
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