BitteR SweeT StrawberrY
ケイは、あたしのその答えを聞いて、綺麗な眉を、ますます眉間に寄せて、ものすごく渋い顔つきになった。
ケイの視線が、未だに笑っている、大輔とあの女の子に向く。
あたしも、青い顔のまま、ちらっとだけ、後ろを振り返ってみた。
大輔とあの派手な女の子は、顔を付き合わせて何かを話してる、それで、またいきなり笑い出した。
「いやさぁ、ほんとマグロなんだよ!ぶっちゃけつまんなくてさ!」
その言葉は、確実にあたしの耳に入るぐらいの大きさがあった。
あたしは、えっ?っと思って、また硬直してしまう。
あたしが、ここにいることも知らずに、気分がよさそうに笑う大輔は、更にこう言ったのだ。
「別に嫌いじゃないんだよ、彼女のことはさぁ、だけどつまらん!
まじでつまらん!マグロは嫌だ!」
「ま・ぐ・ろ!あはははは!」
大輔の言葉を聞いた女の子が、また、そうやって笑う。
酔っ払ってるせいで、少し声の大きい大輔は、いい気になったように言葉を続けた。
「親も結婚しろってうっせーしさ・・・まぁ、譲歩っていうのかな?
うちの彼女、相当鈍いみたいで、嘘言っても全然信じるし、ああいうタイプは金も貯めこんでそうだし、なんか都合もいいからさ。
もし結婚しても、嫌になったら離婚すればいいだけだし。
そんな訳で、うちの彼女はちょろいから、結婚したって、リコとはこうやっていつでも遊んでられんよ~」
「まじ!?それちょー嬉しんだけど!店にも通ってくれんでしょ!?」
「もちろん!」
大輔は、そう言って笑った。
この人は・・・
ほんとに・・・
あたしの知ってる、大輔なんだろうか?
あたしは、ずっと、大輔にそんな風に思われてたんだろうか?
いまの言葉が本音なら、3年も付き合ってたのは、あたしが、お金を持ってそうだったからって・・・ことなの?
結婚も、両親の体裁を繕うのと、浮気するのに都合がいいから、嫌になったら別れればいって、そんな浅はかな考えで、あたしに、プロポーズ・・・したの?
あたしの頭の中はひたすら混乱して、あたしの手の震えは、全然、止まる気配もなかった。
何をどう解釈して、どういう感情を表していいのか、あたしは、全くわからなくなって、ただ、呆然と、目の前のケイの顔を見つめてしまった。
ケイにも、今の言葉は聞こえていたらしい。
酔っ払った勢いで、大声であんなことを言えば、それは、聞こえてしまって当然だと思う。
レストランにはお客さんが増えていたけど、それでも、店内は静かだ。
あんな大きい声でしゃべってる人なんて、他に誰もいない。
ケイは、あたしが一度も見たことのない、すごく怖い顔つきをして、ただ、じーっと大輔の背中を見つめていた。
そして、一つ、大きなため息をつくと、ふと、ケイはギャルソンさんを呼んだ。
「スープ以降の料理は、申し訳ないけどキャンセルで。テーブルチェックでよろしく」
ケイは、ちょっと戸惑った顔をするギャルソンさんにクレジットカードを渡しながら、そう言った。
あたしは、ハッとしてそんなケイの顔を見つめてしまう。
あたしの視線に気付いて、怖い表情を少し緩めて、小さく微笑した。
ギャルソンさんがカードとレシートを返しにテーブルに来ると、ケイは、何故か財布の中から1万円札を取り出して、椅子に置いてあったコートを手にとった。
ケイの視線が、未だに笑っている、大輔とあの女の子に向く。
あたしも、青い顔のまま、ちらっとだけ、後ろを振り返ってみた。
大輔とあの派手な女の子は、顔を付き合わせて何かを話してる、それで、またいきなり笑い出した。
「いやさぁ、ほんとマグロなんだよ!ぶっちゃけつまんなくてさ!」
その言葉は、確実にあたしの耳に入るぐらいの大きさがあった。
あたしは、えっ?っと思って、また硬直してしまう。
あたしが、ここにいることも知らずに、気分がよさそうに笑う大輔は、更にこう言ったのだ。
「別に嫌いじゃないんだよ、彼女のことはさぁ、だけどつまらん!
まじでつまらん!マグロは嫌だ!」
「ま・ぐ・ろ!あはははは!」
大輔の言葉を聞いた女の子が、また、そうやって笑う。
酔っ払ってるせいで、少し声の大きい大輔は、いい気になったように言葉を続けた。
「親も結婚しろってうっせーしさ・・・まぁ、譲歩っていうのかな?
うちの彼女、相当鈍いみたいで、嘘言っても全然信じるし、ああいうタイプは金も貯めこんでそうだし、なんか都合もいいからさ。
もし結婚しても、嫌になったら離婚すればいいだけだし。
そんな訳で、うちの彼女はちょろいから、結婚したって、リコとはこうやっていつでも遊んでられんよ~」
「まじ!?それちょー嬉しんだけど!店にも通ってくれんでしょ!?」
「もちろん!」
大輔は、そう言って笑った。
この人は・・・
ほんとに・・・
あたしの知ってる、大輔なんだろうか?
あたしは、ずっと、大輔にそんな風に思われてたんだろうか?
いまの言葉が本音なら、3年も付き合ってたのは、あたしが、お金を持ってそうだったからって・・・ことなの?
結婚も、両親の体裁を繕うのと、浮気するのに都合がいいから、嫌になったら別れればいって、そんな浅はかな考えで、あたしに、プロポーズ・・・したの?
あたしの頭の中はひたすら混乱して、あたしの手の震えは、全然、止まる気配もなかった。
何をどう解釈して、どういう感情を表していいのか、あたしは、全くわからなくなって、ただ、呆然と、目の前のケイの顔を見つめてしまった。
ケイにも、今の言葉は聞こえていたらしい。
酔っ払った勢いで、大声であんなことを言えば、それは、聞こえてしまって当然だと思う。
レストランにはお客さんが増えていたけど、それでも、店内は静かだ。
あんな大きい声でしゃべってる人なんて、他に誰もいない。
ケイは、あたしが一度も見たことのない、すごく怖い顔つきをして、ただ、じーっと大輔の背中を見つめていた。
そして、一つ、大きなため息をつくと、ふと、ケイはギャルソンさんを呼んだ。
「スープ以降の料理は、申し訳ないけどキャンセルで。テーブルチェックでよろしく」
ケイは、ちょっと戸惑った顔をするギャルソンさんにクレジットカードを渡しながら、そう言った。
あたしは、ハッとしてそんなケイの顔を見つめてしまう。
あたしの視線に気付いて、怖い表情を少し緩めて、小さく微笑した。
ギャルソンさんがカードとレシートを返しにテーブルに来ると、ケイは、何故か財布の中から1万円札を取り出して、椅子に置いてあったコートを手にとった。