BitteR SweeT StrawberrY
*
インフルエンザを装ったあたしは、朝一番で、会社に休みの連絡を入れた。
わざと咳とかしてみたり・・・ちょっと後ろめたかったけど、後悔はしてない!
電話が終わってICUに戻ると、ベッドの上のケイが酸素マスクの下で、何故か、くすくすと笑っていた。
あたしは、ベットの脇に立って、きょとんとそんなケイの顔を見つめてしまう。
「どうしたの?何かおかしい???」
ケイは、酸素マスクをわずらわしそうにいじりながら、いつもよりかすれた声でこう言った。
「なんで浮かれてんの?」
「ええ!?浮かれてないよぉ!」
「浮かれてるように・・・見えたんだけどな」
そう言ってケイは、また、くすくすと笑う。
あたしは、できる限りの笑顔でこう答える。
「会社・・・休んじゃった。佐野さん一人で、色々入院の準備とかするの大変だろうし、手伝いしたかったから。会社ずる休みするのなんて、初めてだけど・・・後悔はしてない!」
「そうか」
ケイは小さく頷いて瞳を細めると、少しだけ声を低めて言葉を続ける。
「びっくりしただろ?」
「うん。びっくりはしたけど、大丈夫だよ」
あたしが明るい表情でそう言うと、ケイは、少し申し訳なさそうな顔をしながら、言うのだった。
「優子は・・・もう、聞いたのか?病気のこと・・・?」
「・・・・うん」
「そうか・・・黙ってて・・・ごめんな」
「ケイが謝るなんて珍しい。いつもは、あたしに謝るなって言うくせに!」
「ああ・・・それもそうだな・・・」
「大丈夫、それも気にしてないよ。
でも・・・具合悪いときはちゃんと言ってくれないと・・・!
あたし、昨夜、あたふたして、思わず佐野さん呼んじゃったんだから!
だから・・・今度は・・・ちゃんと言ってね」
「うん」
ケイは小さく頷いて、困ったみたいに小さく笑う。
あたしは、もう一度、ケイににっこり笑って見せた。
「次は、ちゃんと最後までフルコース食べようね!
ケイの誕生日には・・・今度は、あたしがおごるから!」
そんな話しをしたせいか・・・その時いきなり、あたしのお腹が、ぐるるって鳴った。
「はぅ!」
あたしは、恥ずかしくなって、思わず自分のお腹を押さえてしまう。
そうだった・・・
昨夜はあの一件と、ケイの病気のことで、全然、まともにご飯食べてなかった。
こんなにときに、お腹空いてるの思い出すなんて・・・
あたしは、脳みそだけじゃなくて、お腹まで能天気なんだ・・・
ケイは、そんなあたしを見て、おかしそうにくすくすと笑う。
「おまえの体・・・ほんと、色んな意味で正直だな」
「もぉ・・・や、やめてよっ・・・こ、こんなとこで・・・その話は・・・っ!」
思わず、顔を赤くしたあたし。
ケイは、少しだけ目力が戻ってきた瞳で、そんなあたしを見つめると、軽く片手を上げて、座れってサインをする。
あたしは、ハッとして椅子に座ると、上半身を傾けてケイの顔を覗きこんだ。
「ど、どうしたの?」
すうってケイの手が伸びてきて、猫でも可愛がるみたいに、あたしの髪を撫でると、あたしの耳元で、イタズラっぽくこう囁く。
「優子に触りたいから、なるべく早く、病院出れるようにするからな」
インフルエンザを装ったあたしは、朝一番で、会社に休みの連絡を入れた。
わざと咳とかしてみたり・・・ちょっと後ろめたかったけど、後悔はしてない!
電話が終わってICUに戻ると、ベッドの上のケイが酸素マスクの下で、何故か、くすくすと笑っていた。
あたしは、ベットの脇に立って、きょとんとそんなケイの顔を見つめてしまう。
「どうしたの?何かおかしい???」
ケイは、酸素マスクをわずらわしそうにいじりながら、いつもよりかすれた声でこう言った。
「なんで浮かれてんの?」
「ええ!?浮かれてないよぉ!」
「浮かれてるように・・・見えたんだけどな」
そう言ってケイは、また、くすくすと笑う。
あたしは、できる限りの笑顔でこう答える。
「会社・・・休んじゃった。佐野さん一人で、色々入院の準備とかするの大変だろうし、手伝いしたかったから。会社ずる休みするのなんて、初めてだけど・・・後悔はしてない!」
「そうか」
ケイは小さく頷いて瞳を細めると、少しだけ声を低めて言葉を続ける。
「びっくりしただろ?」
「うん。びっくりはしたけど、大丈夫だよ」
あたしが明るい表情でそう言うと、ケイは、少し申し訳なさそうな顔をしながら、言うのだった。
「優子は・・・もう、聞いたのか?病気のこと・・・?」
「・・・・うん」
「そうか・・・黙ってて・・・ごめんな」
「ケイが謝るなんて珍しい。いつもは、あたしに謝るなって言うくせに!」
「ああ・・・それもそうだな・・・」
「大丈夫、それも気にしてないよ。
でも・・・具合悪いときはちゃんと言ってくれないと・・・!
あたし、昨夜、あたふたして、思わず佐野さん呼んじゃったんだから!
だから・・・今度は・・・ちゃんと言ってね」
「うん」
ケイは小さく頷いて、困ったみたいに小さく笑う。
あたしは、もう一度、ケイににっこり笑って見せた。
「次は、ちゃんと最後までフルコース食べようね!
ケイの誕生日には・・・今度は、あたしがおごるから!」
そんな話しをしたせいか・・・その時いきなり、あたしのお腹が、ぐるるって鳴った。
「はぅ!」
あたしは、恥ずかしくなって、思わず自分のお腹を押さえてしまう。
そうだった・・・
昨夜はあの一件と、ケイの病気のことで、全然、まともにご飯食べてなかった。
こんなにときに、お腹空いてるの思い出すなんて・・・
あたしは、脳みそだけじゃなくて、お腹まで能天気なんだ・・・
ケイは、そんなあたしを見て、おかしそうにくすくすと笑う。
「おまえの体・・・ほんと、色んな意味で正直だな」
「もぉ・・・や、やめてよっ・・・こ、こんなとこで・・・その話は・・・っ!」
思わず、顔を赤くしたあたし。
ケイは、少しだけ目力が戻ってきた瞳で、そんなあたしを見つめると、軽く片手を上げて、座れってサインをする。
あたしは、ハッとして椅子に座ると、上半身を傾けてケイの顔を覗きこんだ。
「ど、どうしたの?」
すうってケイの手が伸びてきて、猫でも可愛がるみたいに、あたしの髪を撫でると、あたしの耳元で、イタズラっぽくこう囁く。
「優子に触りたいから、なるべく早く、病院出れるようにするからな」