犬との童話な毎日

や、やばい。
ちょっと頭の中、整理しないと。
とんでもないことを口走っちゃいそうだ。

頭痛がしそうな状況で、とりあえずやった事は一緒に登校したはずの黒曜の姿を探すこと。
もちろん見慣れた犬の姿で、夢に見てしまった男の子の姿じゃない。

けれど見当たらない。
さっきまであたしの足元にいたはずの、茶色い毛玉が何故か見当たらない。

挙動不審なあたしに戸惑いの表情を浮かべていた悠の背後から、ぴょこん、と女の子が顔を出した。

「おはよーー。ねぇねぇ、八坂さん」

「……は、え。お、おはようございます」

クラスメイトの女の子。
名前は……あまり接点がなくて自信ないけど、多分。
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