犬との童話な毎日

相川さんの頬はほんのり赤く、睫毛に乗せられたマスカラ。
この子のメイク、嫌いじゃないな。

「……ところで、そのこく……、センパイというのは、チビですか?」

「え?ううん、背は高いよ」

「じゃあお腹はでっぷり出てますか?」

きょとんとしながらも、ううん、と返ってくる反応。

「じゃあ短足とか。……前髪もっさりで目が見えないとか」

頭の中に勝手に浮かんで来る、夢の中の男の子。
あえて真逆の特徴を口にすれば。

「……え?それどこの黒曜先輩?」
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