犬との童話な毎日

また同じ質問。
それも今度は理解力のないあたしに対してかのように、ひと言ひと言区切っての。

けれど、さっぱりだ。
あたしには黒曜が何を言いたいのか、さっぱり分からない。

でも残念ながら。
黒曜が何を考えているのか分からないのなんて、いつも通りなんだけどね。

「もう何なの、どいてよ。寝ようとしてただけじゃん」

意味分かんない。

しばらく黒曜はあたしの顔を覗き込むようにしていたけれど。
ゆっくりとベッドの端に移動した。

『……無意識なのか?』
< 233 / 311 >

この作品をシェア

pagetop