犬との童話な毎日

ふあ、とあくびを一つ零すあたしを、黒曜が観察するように見続けて。

『何を考えてた?』

おもむろにそう聞いてくるから、首を傾げるしかない。
ふわっとしたことを聞かれても何て答えるのが正解なのか、良く分からない。

『先程。目を閉じていただろう?何を考えていたんだ?』

ああ、眠気に勝てなくてうとうとしてた時ね。
部屋の電気消さなきゃ、って思いながらも、瞼が重たくて。
このまま眠っちゃえ、って。

「別に何も。電気点けっぱなしだな、とか。アラームかけてないな、とか」

『他には?』
< 235 / 311 >

この作品をシェア

pagetop