犬との童話な毎日
にや、と小学生の男の子みたいな表情で高城が振り返る。
「間に合わなかったら上手く言っといて」
「ありがとう」
高城は意外と友達思いの良い奴だ。
しょうもないことばかりしてる癖に、あたし達が本当に嫌がることはしない。
女友達にこだわる気にはなれないのは、なんだかんだ言っても二人が好きだからだろうな。
「あ、ざんねーん。可愛い髪型にしてあげようと思ったのに時間切れだぁ」
鳴り響いたチャイムの音に、悠が唇を尖らせた。
自分の席へと足を向けかけて、あ、とあたしを振り返る。
「でもさあ、六花」