犬との童話な毎日

「いや、そこに主人がいるかも、と」

ふーん。

車が行き交う、道の向かいに目をやると、フェンスの向こうに遊具がいくつか見える。

アスレチックに、ブランコ。
砂場。
あとは名前は知らないけど、くるくる回るやつ。
悪ガキが無駄に回そうとするやつ。

夕方だからか、何人かの子供が遊んでいて、小さな子供には親も付き添っている。

「うわ、懐かしい」

「……小娘、遊んで来ても良いぞ」

「……あんたこそ。駆け回って来てもいいんだよ」

絶対あたしのこと馬鹿にしてるよね。

ここにはいない、と公園を出て。
お散歩コースを辿り、また他の公園に向かう。
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