犬との童話な毎日

公園も三ヶ所目に入ると、面倒になってきた。

クロを抱っこしている黒曜を振り返ると、無駄に良い顔に思わず見惚れてしまった。

もしかして犬界でもイケメンってモテ囃されてたりして。
イケメンゴリラみたいに、イケメンドッグ的な。

どうでも良いことを考えていると、顎で指図された。

「ほら、早く幼な子に混じって遊んでこい」

やっぱり話し方がおじいちゃんぽい。
見た目が良いだけに、大して違和感がないのが逆に悔やまれる。

「いや、だから遊ばないってば」

公園はどこも砂の匂いがして、何だか懐かしい。

でも今は、どっちかって言うとベンチを探してしまう16歳、女子。
歩き回って疲れたんだもん。
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